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ゲームの感想などを書いてます。

「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」の放送を終えての感想

まず始めに、監督およびスタッフの皆さま、プロデューサー、キャストの皆さま、本当にお疲れ様でした。
とても素敵なアニメを3か月にわたって放映・配信してくださったこと、感謝の言葉しかありません。
始まる前は不安な気持ちもあったのですが、回を重ねるごとに作品への愛を強く感じるようになりました。
愛あるスタッフの方々によって自分が応援してきたコンテンツがアニメになることは、とても幸福なことだと改めて感じました。

アニメの中身について触れると、期待した通りのものが期待以上のクオリティになっていたというのが率直な感想です。
原作でもある小説のストーリーをなぞりながら12話という尺に収めるために削る部分を取捨選択し、必要な要素を正しく付加していくという、原作ありきのコンテンツをアニメ化するにあたって最も重要なことをきちんとこなしていたと思います。
ただ、削られた部分だったり改変された部分もとても良い内容であるので、原作未読の方は是非読んで欲しいですね。

アニメの、というよりリステのお話としての魅力は、個人的には以下の3点に集約されるかなと思っています。

1つは「負の側面もきちんと描く」ということ。
リステは「Re:」なだけあって、主要キャラにはマイナスな感情が大抵ついて回ります。その最たる例はみいちゃんでしょうか。
でもそれは人として純粋な感情で、そこに触れずに誤魔化してしまうと作品としての厚みが出なかったと思います。
「マイナスの面もきちんと描写し、でもそれを引きずらない」
そんな工夫が常にされていたため、より共感でき且つ晴れやかな気持ちで観ることができたのだと思っています。

2つめは「時系列にきちんと沿っている」ということ。
勿論お話としては「最後にステラマリスにどうやって挑むか」を考えてストーリーを進める必要があるのですが、そこに登場するキャラとしては過去から今、今から未来へとつながるわけで、その時その時のシーン描写を優先するあまり時系列が入れ子になったり分断されたりすれば、観ている側は「なんか変じゃね?」と思いますし、感情移入が難しくなります。
リステのお話はとてもシンプルで何か凄い展開をしているわけでは無いですが、そこにいるキャラがその時もっている情報、気持ち、あるいは境遇というものを間違うことなく表現できていたかと思います。
「過去から未来へつながっている」
まさにこの通りかと。

3つめは「キャラが活きている」ということ。
一番の魅力は、やはりコレでしょうか。
どのキャラもそれぞれの魅力があり、それが端的に表現されていたと思います。
こちらの最たる例は、珊瑚と碧音でしょうか。
特に珊瑚は、高飛車で自分の力量(というか価値)に絶対の自信を持っているのですが、だからこそKiRaReが100%のパフォーマンスを発揮できない状況での勝利には意味がないと思っている、と私は認識しています。
アニメ12話のあのシーンもそれゆえの行動だと。
割とやらかしてしまう子ではありますが、そんな「嘘のない」性格だから、きっと色んな方から愛されていると思います。
また碧音は、私の中ではいたってシンプルな解釈です。
トップアイドルであることの自負と誇りを持ちつつ、一方で舞菜が大好きなお姉ちゃん、ただそれだけ。
ステラマリスとして相応しいと思ったから珊瑚を誘い、仲間を信頼しているから特段何も言わない(珊瑚にオルタンシアのライブを見せたりなど、必要と思った行動は普通にしてますしね)。
その一方で舞菜のことが大好きでまた一緒に踊りたいと思っているから、常に気をかけていた。
ただそれだけで、難しいことなどきっと何も考えてない。
「まーちゃん」から「舞菜」に呼び方が変わった後でも、その思いはきっと変わらないと思っています。ただそれにプラスする形で、「KiRaReとして頑張って」という思いが乗ったのかと。
他のキャラ達、例えばオルタンシアの2人も、その在り方は常に表現されていたかと思います。「勝つため、でも何よりも楽しむために」という在り方が。
グダグダと長くなってしまいましたが、要は「そのキャラが持っている感情が偽ることなく表現されていた」ということですね。そしてそれが相乗効果を生んだ際に「良い作品」というものはきっと生まれるのだろうという、そういうことです。

今回のアニメでは、上記のようなリステのお話としての魅力を、「音」と「映像」で最大限表現しながら、丁寧に進めてくださったと思っています。
だからきっと、最後まで評価を落とすことなく、より多くの人に「刺さった」のかと。

でもまだ、全てではないし完璧でもない、そうも思っています。

だってまだトロワアンジュやテトラルキアの絡みが足りないし、ライブシーンも見てないんだもの。
何より、KiRaReがもう一度ステラマリスに挑む光景を見てみたい。

だからこそ、2期を強く希望します!!!

まだ終わったわけじゃあない。
最高の光景は未来にあると信じて、今はリステを精いっぱい応援していきます。
ひとまず次の3rdライブですね。
なんとしてもチケットをゲットせねば・・・。










とまあ、作品の「お話」的な面を中心に良かった点を書いてきたわけですが、以下には私のリステへの想いなどを。
きっと無駄に長いし、多分読み飛ばしてもらっても大丈夫です。

私がリステを初めて知ったのは、「マジ音フェス」というイベントでした。
その時のツイートが、以下ですね。

「君に贈るAngel Yell」のイントロと歌の入りに惚れ込んだのがきっかけです。
当時はμ'sのファイナルライブが終わって、「代わりを探していた」という面も否定できないかと思います。
でも実際にKiRaReの皆を見たときには、μ'sと確かににているけど、でも違う何かを感じました。
なんというか言葉にするのは難しいのですが、あえて言えば「お話の中のアイドルみたい」といった感じでしょうか。
まだプロジェクトも始まって間もないこともあり、パフォーマンスがとても優れていたというわけではなく、でも目を離せない・ずっと見ていたいと思う何かを感じました。
その時の想いは今もずっと胸の中に持ち続けています(もちろんKiRaReのパフォーマンスはとても向上してますが)。
その後、「リメンバーズ!」が発売され、そして「キラリン感謝祭」に参加し、私の気持ちは完全に固まりました。
「今日の日の「リメンバーズ!」は決して忘れない。リステをずっと応援していこう」って。
その思いが常に揺らがなかったかいうときっと嘘で、常に信じることができたかというと否定せざるを得ないのが本心です。
特に、「リメンバーズ!」や「憧れFuture Sign」の売り上げが伸び悩んだときは「なんで・・・」っていう思いをずっと抱えてました。
そのあたりから、リステの数字に関して過剰に敏感になっちゃいましたね。

信じきれなかったのはきっと勇気が無いから。
でも、「リステが成功してほしい」と常に願っていたことは、迷うことなく肯定できます。
KiRaReの頑張りを見てきたから、ずっと、ずっと、ずっと願ってました。
数字という目に見える結果が出なくて、ファンよりもずっとキツい思いをしているはずなのに、そんなことはおくびにも出さずにリメンバーズを常に笑顔にしてくれたKiRaReが、どうか報われてほしいって。
だから、アニメ化が発表されたときは本当に嬉しかったです。
動くKiRaRe(キャラの方ですね)が観られることも嬉しかったですが、何よりキャストのKiRaReの頑張りが、少しでも報われたと思ったからです。
結果として出来上がったアニメは、当初の想定よりもずっと素晴らしいもので、本当に良かったと思っています。
また、このアニメが切っ掛けで「次」につながってくれればとも思います。
リステもですが、リステ以外のコンテンツでも。
本当にたくさんのものをKiRaReのメンバーからは貰ったから、心からそう言えます。
「これからも、どうか頑張って」

最後に。
KiRaReのシングルは「Startin' My Re:STAGE!!」→「リメンバーズ!」→「憧れFuture Sign」→「宣誓センセーション」→「367Days」とつながっていくわけですが、この曲の繋がりって奇跡だなあっていつも思ってます。
本当に良い繋がりなので、是非通しで聴いてみて欲しいです。

※ここまで見てくださった方、ありがとうございました。