かけぬけ★青春スパーキング!/SAGA PLANETS 感想
【評価ポイント】
この作品における最大の評価ポイントは、やっぱりキャラの魅力ですね。
ヒロインが計6人いるわけですが、特徴であったり魅力であったりが上手いこと書き分けられていて、非常に好感が持てました。
特に、各ルートに入ってからの各々のヒロインが見せる笑顔やギャップは、それだけでこのゲームをやる価値があると思わせるものでした。
シナリオに関しては、(おそらく)Trueルート的な位置づけの橘花ルートは、話の展開も心理描写も見事で、素直に感動出来ました。
あと、主題歌に関しては2020年TOPの1つだと思っています。
【マイナスポイント】
シナリオゲーを期待していた人にとっては、なかなか評価しにくいゲームなのかなと感じました。
前述したように橘花ルートは非常にレベルが高いのですが、ルートロックがかかっているために到達するまでの道のりも結構遠いのがネックかなあと。
【評価度】
評価度:8
やや甘めな感もありますが、「キャラは抜群にレベルが高い」「橘花ルートは素晴らしい」という点を鑑みて、この評価になっています。
【おすすめ度】
おすすめ度:8
キャラゲーとして考えたら、十分以上の水準にあると思います。
あと、システム回りは非常に洗礼されていて、そういった意味でもおすすめはしやすいかなと。
ただし、くれぐれも「シナリオゲー」としては考えないように。
【その他感想】
正直、最初は「ビミョーかなあ」と感じたのは事実でした。
主人公の考え方や行動がイマイチ「乗ってこなかった」こともあり、少し進めたところで長らく手が止まってました。
でも、各ヒロインのルートに入ってからは次第に共感できるようになり、またヒロインが皆可愛かったこともあり、あっという間に進めることが出来ました。
(響に関してはそのキャラ性ゆえ人によっては拒絶感が出かねないかなとも思いますが、私にとっては十分許容の範囲内だったのはラッキーでした)
単純にヒロインとしての魅力でいうと、理々が一番強かったかなと思います。
おっとりした性格(と容姿)をしている割にお茶目で、好奇心も強いところは非常に良かったです。
ただまあルートの出来も加味すると、橘花が一番でしょうかね。
普段はお調子者で「攻め」なタイプの彼女ですが、「受け」に回ると途端に照れて慌てる姿はとても可愛らしく、「いいキャラしてんなあ」と思ってました。
彼女の「正体」に関しては半分くらいは推察出来ていたので、何者なのか判明した際も驚きはなかったです。
ただ、その在り方というか行動方針というか心持ちは、私の心に深く刺さるものでした。
なんというか、「自分が彼女の立場だったらどうする?どう考える?」というのはゲームを進める中で常に頭をよぎっていました。
彼女の「高潔さ」と、すべてを理解した上での主人公の選択と行動。
それは、非常に美しく尊いものであったと思います。
こうして改めて振り返ってみて、想像以上に心に残ってるんだなあと実感しました。
彼らの選んだ先の未来に、幸多からんことを祈ってます。