out-of-reality

ゲームの感想などを書いてます。

春音アリス*グラム/NanaWind 感想

 【評価ポイント】

個人的に一番良かった点としては、1つ1つのシーンでのキャラ同士の掛け合いですね。
何気ないやり取りでも、ヒロインの魅力が際立つようになっていて、良い「キャラ萌え」なゲームだったと思います。
あとはシステム面ですかね。
前作踏襲のシステムではあったと思いますが、使い勝手や学園内でのシーン切り替え時の演出などは好きでした。
また、一日の終わりに別のキャラ視点で振り返る「iTalk」はシナリオの補完という意味でも良い試みだったと思います。

【マイナスポイント】

評価ポイントに1つ1つのシーンが良かったと記載したのですが、総体として見るとやはり長すぎたと思います。
各ヒロインそれぞれの中心パートが設けられていて、それを全て消化した後に個別パートに分岐するというシナリオ構成なのも相まって、個別パートに入る前にダレてしまったのが正直なところです。
あと、作品外の要因にはなるのですが、リリースに至るまでの進め方も心象としてよろしくなかったです。

【評価度】

評価度:7

個人的な評価が伸びなかった理由は、マイナスポイントの後者が理由ですね。
度重なる遅延と、ギリギリになってアクティベートを不意打ちのように差し込んだ振る舞いは、事情があったであろうことを鑑みても納得しがたいものでした。

【おすすめ度】

おすすめ度:8

評価で記載した内容はあくまで個人的な理由ですので、これから購入される方にはさほど影響は無いでしょう。
作品内ではマイナスの要因はほぼ無いと思いますし、キャラなどをチェックして興味が沸いたなら購入されることをおすすめします。
前作の設定などを受けているところはありますが、前作をやってないとわからないというわけでもないので、その辺はご安心を。

【その他感想】

なんというか、色々と難しい作品でした。
リリースされるまでのこともそうですが、実際にプレイしてみても「個別に入るまで時間かかりすぎ!」というのが最初の印象で、危うく積みゲー化するところでした。
ただまあ個別に入ってからは、どのルートもそれなりに楽しめたと思います。
シナリオゲーではないので、びっくりするほどの感情の起伏は殆ど無かったですが、それでも優理ルートは良く出来ていたかと思います。
ただぶっちゃけた話、一番攻略したいキャラは朝陽でした(次いで乃々花と梢という・・・)。
その辺が何とも残念な感じで、何かしら救済的なものは無いのかなと思ってしまったり。

恐らく次に出す作品も買うことになるとは思うのですが、今回のような作品作りの進行は出来ればナシでお願いしたいものです。
延期も一度なら許容できますが、二度三度となっていくとモチベ自体が著しく低下してしまうので・・・。